月の光で、
私は王子さまのその白い額を、
閉じた目を、風にそよぐ髪の房を見つめた。

そして、私は私自身にいった。
私が今見ているものは、外側の殻でしかない。

王子さまの唇は微笑んで半ば開いているようだった。
そして、私はもう一度自分自身に対していった。

この眠っている王子さまがこんなにも私を感動させるのは、
花に対する誠実さがあるからだ。

たとえ眠っていようとも
彼の心にランプの炎のように輝く
バラのイメージがそうさせるのだ。

そして、私は、王子さまが思っていたよりも
壊れやすい存在なのだと気がついた。

ランプは守られなくてはいけない。
一陣の風によって吹き消されてしまうから。

大切なことは目には見えない。
word:サンさん
photo:だい8