あなたは今どこで何をしていますか?
この空の続く場所にいますか?
今まで私の心を埋めていたモノ 失って初めて気付いた
こんなにも私を支えてくれていたこと こんなにも笑顔をくれていたこと
失ってしまった代償は とてつもなく大きすぎて
取り戻そうとして必死に 手を伸ばして もがくけれど

まるで風のように すり抜けて届きそうで届かない
孤独と絶望に胸を締め付けられ 心が折れそうになるけれど
思い出に残るあなたの笑顔が私を いつも励ましてくれる
もう一度あの頃に戻ろう 今度は きっと大丈夫
いつも そばで笑っていよう あなたの すぐ そばで

あなたは今どこで何をしていますか? この空の続く場所にいますか?
今は ただ それを 願い続ける・・
今日、そば屋へ行き
ふと隣の席をみると
ちょうど定年退職をむかえたであろう初老の男が
ひとり、一杯のそばを食べている。
エビの天ぷらが一尾のっかった一杯500円のそばだ。
男は30年も前からほぼ毎日昼休みこの店に通っているが、
一度も店員とは話したことがない。
当然、話す理由なども特にないのだが、今日
男は自然に自分と同年齢であろう店主に話しかけていた。
「おやじ、今日俺退職するんだ。」
「へぇ・・・。そうかい。」
会話はそれで途切れた。
ほかに得に話題があるわけでもない。
男の退職は、今日が店を訪れる最後の
日であることを表していた。
すると突然、男のどんぶりの上にエビの天ぷらが
もう一尾乗せられた。
「おやじ、いいのか。」
「なーに、気にすんなって」
男は泣きながらそばをたいらげた。
些細な人の暖かみにふれただけだが涙が止まらなくなった。
男は退職してからもこの店に通おうと決めた。
そして財布から500円玉を取り出す、
「おやじ、お勘定!」
「800円」